まこと幼稚園ブログ

2016.10.11

長岡京と共に 3

マナハウスの西壁の発掘の際に、その土台の処に

埋められた甕(かめ)を発見したという話を以前に書きました。

DSCN0270

が、今回の中塚良さん(向日市埋蔵文化財サンター)が持って帰って

調べた結果、甕ではなく、鍋でした。

それも、長岡京時代に大量に作られた厚手で、壊れやすい鍋でなく、古代の卑弥呼時代に使われた方法で作られた薄手の強度のものだったようです。

卑弥呼の時代の方が古いのに良いものがあるということ自身、興味深いですが、それよりも面白かったのは、探していたものでなく、偶然発見されたことです。

そして、それも中塚さんに発見されたことです。

DSCF8639

中塚さんは、薄手で熱に強い古代土師器が

どのように方法で作られたかを実験して、

扇形たたき技法という方法を提案した方なのです。

その人にその土器が自ら姿を現したということが

僕には興味深かったです。偶然のように、見えますが本当は必然なのかもしれません。

意味ある偶然ということです。

土器も、中塚さんに発見されたかったのかもしれません。

人生とは、呼び寄せあうということがあるものです。

求め合えば、出会える。

子育てを一生懸命している友達がほしいとお母さんが求め合えば、

マナハウスもそんな場所になれるかもしれません。その意味では、

マナハウスの場所で、こんな発見があったことはとてもうれしいことです。

神様の励ましなのかもしれません。中塚さんとの出会いも感謝でした。

園長

 

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