まこと幼稚園ブログ

2025.01.17

講演会「こどもの絵を通して学べる発達と成長」

1月18、19日に行われました作品展に合わせて、まこと幼稚園の先生達に造形や絵画などのご指導をいただいている塩見知利先生(平安女学院大学こども教育学部教授幼児教育センター長)にこどもの絵や作品について講演を行っていただきました。

絵を描いたり、物を作ったりする造形保育、今後の成長の上で絵の具、ねんど、紙とハサミ、いろいろな素材や技法を使って感覚を磨くことはとても大事と言われています。

1番、感覚の鋭いところはどこでしょうか?実は口の中なのです。だから、乳幼児はなんでも口の中に入れたがりますね?それは口でそのものを感じて知ろうとしているからだそうです。次に鋭いのは皮膚だそうです。

絵画制作は幼児の脳にどのような影響を及ぼしているか?について研究の現場の裏話など色々と楽しいお話を聞くことができました。

そして、ホールに展示されている作品から、その年齢でできるようになること、その特徴的な絵を抜粋して説明をしていただきました。

たんぽぽ組さん

大きな円を描けるようになりましたね!

タイトルを考えて描くというより、描けたものに後でタイトルが考えられたものだそうです(先生がうまく聞き取っています)

年少組さん

写生など物を見て描くというより、イメージで捉えた絵を描きますよ。

また頭に直接手足が生えた“頭足人”が描かれるようになるのもこの年齢から

この時にしか描けない絵なんですよ!

年中組さん

集中力がついてきて、根気強く描くことができるようになってきました!

このみかんの絵も観察画(実際のものを見ながら描く絵)で細かいところを捉えて描いていますね!

年長組さん

観察画ですが、このとうもろこし、縦に粒が繋がっているなど、一粒ずつ描いてよく見ているな!と感心です。また左のとうもろこしはものすごい細かい作業を最後まで描き切っているところが根気強い集中力で大人もびっくりです!

その他にもいろんな作品を例に挙げていただきました。

作品展でこども達にお声がけいただきたい創作意欲を伸ばす魔法の言葉は

「◯◯ちゃんの絵、お母さん大好きやわ!」と言ってあげることですって!

そして、家の壁に貼ってあげること。

一定期間だけでもいいのです、とにかく目立つところに貼ってあげて「好きだな!」「また◯◯ちゃん、絵を描いてな!楽しみにしてるからね!」と言ってあげること。

もし、絵の余白が目立ったとしても、ここ空いているし、もっと描いたらよかったのに、などと言ってはいけないそうです。子どもが自分で考えて完成した形を認めるのが大事だそうですよ!

講演をお聞きいただいていかがでしたか?

作品展での作品の見方も変わり、作品展がより一層楽しいものになりそうですね!

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